ストレスとリラックス・リラクゼーションとは


リラックスについて

「リラックスをする」

 

とても良く聞かれる言葉であり、人々の心のどこかに、いつもある言葉でもあります。

体を動かして、思いっきり発散したあとに、リラックスできたな〜、という方もいれば、

昼寝ができた休日はリラックスをしたな〜、と思う方もいるかもしれません。

感じ方は人それぞれです。

 

果たして、リラックスとはなんでしょう。感覚的なものでしょうか? 

辞書では、こうかかれています。

 

緊張の対義語。くつろぐこと。

肉体や心が張りつめた状態にないこと。

精神や肉体の緊張をほぐしてゆったりすること。

 

張りつめた状態にないこと。これはとても重要です。

めいっぱい引っ張られたゴムに、それ以上負荷がかかると切れてしまうように、

人間の心と体も同じなのです。

適度な余白を残しておくこと。

それは、肉体においても心においても大切なことなのです。


ストレスについて

ストレスとは一体なんでしょう?

「ストレスがいっぱいある」という表現をよく聞くことがあります。

 

ストレスとは、ストレッサー(=刺激。環境・個人・自然要因などがある)に対する

体や心に起きる歪み、不調和をいいます。

刺激に反応し、心や体は不調和を回避するために、何か行動をおこします。

この行動を「ストレス反応」といいます。

 

体を動かして発散する、友達とおしゃべりしたり、ぱーっとやりたくなる、

といった経験は、誰にでも一度や二度はあることでしょう。

いわゆるこれが、ストレス反応なのです。

この反応が、何か発散したい!ゆっくり休みたい!などという気持ちに

繋がっているのです。

 

しかし、同じ環境にいても、ストレスが溜まらない人と

過敏に反応する人がいることも、同時に思うことでしょう。

 

経験を基にし、さまざまな基準を決めている人間にとって、

初めて起こることは、大きなストレスを感じることもあります。

しかし、何度も繰り返しているうちに、楽な作業になってきた、

ということを感じることも多々あるでしょう。

 

要因に対し、どのような反応を起こすか、それは人それぞれなのです。


リラクゼーションについて

リラックス状態とリラクゼーション状態、これはどう違うのでしょう?

 

リラクゼーション状態とは、多少のストレスでは凹まない、

また、凹んでもすぐ復元する力がある状態をいいます。

復元することのできる力と柔軟性を保っている状態を表しています。

ストレスを感じ続けているとき、この復元力がないと、

どんどん凹んでいくというわけです。

 

これに対し、リラックス状態とは「ゆるんでいる状態、くつろいでいる状態」

であるため、睡眠等の行動もリラックス状態にあたります。

 

ストレスを発散しても、数日しか持たなかったり、

またすぐ溜まってしまう人もいます。

人それぞれの反応がある、ということは、

人それぞれに要因があるということです。

 

心理療法などでは、ストレスを感じやすい人には、

「ストレスを貯めやすい癖」があると言われています。

その癖を適度に変えていくことで、ストレスが溜まりにくい人になっていくのです。

人それぞれ違う習慣や癖というものにフォーカスをしてみると、

思った以上に心のストレス反応が変わることも多いのです。

 

リラクゼーションテクニックはたくさんあります。

音楽、入浴、自然、アロマ、瞑想、呼吸法、気功、ヨガ、座禅など、

今やよく耳にするものです。

 

これらの技法はそれぞれ、意識・肉体・感覚器官 を適度に刺激します。

人間の思考は五感に大きく左右されており、感覚器官を通して日常をみています。

それらを使って、ストレスフルな習慣をリセットしていくことが可能なのです。

 

リラクゼーションテクニックを、個人それぞれが持つことにより、

「柔軟性のあるストレに強い心」が養われていきます。

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